私たちの取り組み

「人工知能技術を用いた、高精度・早期診断対応のインフルエンザ検査法」

新しい検査法の開発を行う理由

2018年の国内インフルエンザ患者数は2000万人を越え、史上最大の流行となりました。

現状の検査法は、発症してから24時間以上が経過しないと診断精度が十分に上がらず、またその精度自体も6割程度(※)と言われています。
「インフルエンザではない」という判定が出た場合、その方々が通勤や通学することで感染拡大のリスクが生まれます。

従来の検査法も少しずつ改善に取り組まれていますが、抜本的な解決には至っておらず、日本のみならず世界中に影響のある大きな問題です。

※ Bruning AHL, et, al. Rapid Tests for Influenza, Respiratory Syncytial Virus, and Other Respiratory Viruses: A Systematic Review and Meta-analysis. Clin Infect Dis. 2017 Sep 15;65(6):1026-1032.

日本から生まれた診断手法

私たちはインフルエンザを診断する、全く新しい手法に注目しました。

日本の医師が発見した、インフルエンザ濾胞(ろほう)というものです。

インフルエンザ患者ののどには、このインフルエンザ濾胞と呼ばれる腫れ物ができます。
インフルエンザに限らず多くの風邪や、あるいは全く健康な人であっても、のどの奥には似たような膨らみがあります。
しかし、インフルエンザの場合だけに現れる特徴が、この濾胞にはあるという発見でした。

それは、表面の色調や艶やかさ、大きさや盛り上がり方など様々な特徴の組み合わせです。
素人には同じようにしか見えないものが、その道何十年のベテラン医師の目には違って映ります。
医師であるというだけでは見分けられない、匠の医師にしか分からない違いです。

私達はその「匠の目」を、AIの力で再現しようとしています。

AIによるインフルエンザ濾胞の検出方法について

アイリスでは、この匠の医師の目を、画像解析のアルゴリズムを用いて再現します。

鼻の奥に綿棒を入れて行う検査の代わりに、のどを写真撮影することで、簡便・正確・そしてより早期からのインフルエンザ判定の実現を目指します。

のどの膨らみのパターン認識技術は、医師にとっても習得に年月を要する技術ですが、写真を見比べて特徴を検出するのはディープラーニング(AI技術の一つ)と相性が良い領域です。

インフルエンザ濾胞は、発症時点で既にのどに出ていることが知られているため、発症直後からの画像解析が可能です。

Our Members

沖山 翔
Sho Okiyama

代表取締役社長
医師

2010年東京大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター(救命救急)での勤務を経て、ドクターヘリ添乗医、災害派遣医療チームDMAT隊員として救急医療に従事。2015年 医療ベンチャー株式会社メドレー、執行役員として勤務。 2017年 アイリス株式会社 創業、代表取締役。
国立研究開発法人 産業技術総合研究所AI技術コンソーシアム委員・医用画像ワーキンググループ発起人、同AI研究センター研究員、救急科専門医

加藤 浩晃
Hiroaki Kato

取締役副社長CSO
医師

浜松医科大学卒業。眼科専門医。約10年京都府立医大病院等で診療に従事した後、厚生労働省 医政局室長補佐として法律制定・政策立案に従事。2017年11月アイリス株式会社 取締役、2019年4月より副社長に就任。
デジタルハリウッド大学大学院客員教授、千葉大客員准教授、東京医科歯科大臨床准教授、東北大・横浜市大非常勤講師、厚労省医療ベンチャー支援(MEDISO)アドバイザー、経産省Healthcare Innovation Hubアドバイザー・J-Startup推薦委員など。

福田 敦史
Atsushi Fukuda

取締役CTO

2003年東北大学卒業後、IBM東京基礎研究所にてモデル駆動型開発の研究に携わり、その後、車載コンピューターなど組み込み分野の技術コンサルタントとして勤務。
株式会社エス・エム・エスにて、100名規模の開発組織のマネージャーや、新規事業立ち上げを担当した後、株式会社キャスターにCTOとして参画し、ゼロからの開発組織の立ち上げを行う。
2018年10月アイリス株式会社取締役CTOに就任。

田中 大地
Daichi Tanaka

執行役員COO

2008年リクルート入社。営業(VP賞、月間MVPなど受賞多数)、ネットビジネス推進室にて事業開発を経験後、SMS社へ。
認知症領域で医療メディアを立ち上げ、約半年で60万MAUの領域No.1メディアに成長させる。
その後アジア最大の医師プラットフォーム企業MIMS社買収に伴い、シンガポールへ、同Web部門のヘッドとして製薬マーケティング支援。 2018年4月アイリス株式会社に入社、翌年4月COO就任。

野村 将揮
Masaki Nomura

執行役員CCO

東大文一、同文学部、在学中の国家公務員試験(経済)合格を経て経産省入省。 ヘルスケア産業課等で法律の運用・改正、閣議決定(成長戦略等)のドラフト、規制緩和などに広く携わったのち、2018年11月アイリス入社。
(公財)LIFULL財団Chief of Staff、大阪府有識者委員、NewsPicksプロピッカーほか。
World Economic Forum(ダボス会議)Global Shaper選出、St.Gallen Symposium "100 Leaders of Tomorrow"選出、東大総長賞団体受賞(会長在任時)ほか多数。剣道四段。

前田 祐二郎
Yujiro Maeda

ディレクター
歯科医師・医学博士

口腔外科・救急部での診療に7年間従事、製薬企業の海外事業でビジネスを経験。
医療機器スタートアップの世界No1フレームワークであるスタンフォード大学バイオデザインで研修。
ジャパン・バイオデザインを設立、ディレクター。VC勤務を経て、2018年5月アイリス株式会社に入社。AMED医工連携事業化推進事業 伴走コンサルタント。

山崎 晃子
Akiko Yamazaki

コーポレート本部

2008年日本銀行に入行。本店勤務にも携わり、日本銀行全般の業務に従事。 2014年にITスタートアップに転職し、ディレクターや総務広報人事に従事。
その後親族の病気をきっかけに医療業界関連企業へ入社。全国の病院・クリニックへの取材を通し医療情報の発信に携わる。
2018年4月にアイリス株式会社に入社。コーポレート部門に所属し、経理・総務・労務など幅広く従事。

安見 卓志
Takashi Yasumi

エンジニアリングマネージャ

東京大学大学院工学系研究科にてヒューマンインターフェースの研究を行う。2015年3月修了。
オリンパス株式会社にて、機械系エンジニアとして、次世代内視鏡の研究開発を行う。
2018年7月より、アイリス株式会社にて開発マネージャとしてプロダクト設計開発に従事。

轟 佳大
Yoshihiro Todoroki

AIエンジニア

2019年立命館大学大学院 情報理工学研究科修了。
大学・大学院を通して医療AIの研究を行い、大学院在学中にはシンガポール国立情報研究所にて医療AIの研究に従事。
研究や仕事の傍ら、医学生や医師、社会人向けに医療AIの講演などを行う。
2019年4月入社。 医療と最新テクノロジーとアイスが好き。

佐久間 秋穂
Akiho Sakuma

ハードウェアエンジニア

2014年埼玉大学理学部を卒業後、計測機器メーカーにて機械設計業務に従事。 その後株式会社LIXILにてユニットバスの特注設計を行う。
2018年10月アイリスにハードウェアエンジニアとして入社。

中村 実穂
Miho Nakamura

広報部 部長

国立大学卒業後、聖隷浜松病院ICUにて看護師として勤務。
その後エムスリーキャリア(株)経営支援事業部へ入職。全国200以上の病院訪問をしながら、複数病院の採用コンサルティングに従事。
また、並行しDPC領域コンサルティングの新規事業立ち上げに従事。
その後2018年10月アイリス株式会社に入社。薬事・clinical affairs・広報・採用領域など幅広く担当。

福田 芽森
Memori Fukuda

メディカルマネージャー

東京女子医科大学卒業後、独立行政法人国立病院機構東京医療センターを経て慶應義塾大学循環器内科に勤務。
2019年2月よりアイリス株式会社に入社。メディカルマネージャとして医療者視点で開発・研究に従事。循環器内科専門医、日本循環器学会広報大使。
日本医師会認定産業医。医療ライター(Yahoo!、bouncy等)。レジリエンストレーニング講師。

本田 一人
Kazuto Honda

薬事推進部

長年に渡り複数の外資系医療機器メーカーで薬事申請に携わり、大手外資系医療機器メーカーでは薬事部門のマネジメント業務にも従事。
並行して業界団体の委員として法改正、JISの制定、AEDの広告ガイドライン策定等の各種活動にも関与。
2016年からは薬事コンサルタントとしての業務に従事し、 多数の医療機器メーカーの支援を行う。
2019年2月アイリス株式会社に入社。

渡部 瑞希
Mizuki Watanabe

開発部

介護福祉士として特別養護老人ホーム2施設にて勤務後、エムスリーキャリア株式会社へ入社。
経営支援事業部にて、病院経営に対して人材の面から関わり医療業界へ貢献。
2019年3月よりアイリス株式会社に入社、開発部門・メディカル部門のバックオフィス部分を領域横断的に対応。

崎地 康文
Yasufumi Sakiji

2008年東京大学工学部卒業、早稲田大学大学院法務研究科を経て、2013年から日本の大手法律事務所であるアンダーソン・毛利・友常法律事務所で弁護士として勤務。 企業買収(M&A)や知的財産権に関する案件を中心に、幅広くビジネス法務に携わる。
2016年~2017年にアンダーソン・毛利・友常法律事務所シンガポールオフィス勤務、2017年~2018年にカリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)LL.M.コース修了。
2019年7月アイリス株式会社入社。 2019年7月慶應義塾大学オープンイノベーション推進本部特任講師就任。

平成30年度「シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援」